膝の痛みの軽減を目的に体重減少プログラム。体重-5kg ウエスト-5cm達成

2024/9/25

当院では痛みの原因が体重増加の場合、積極的に体重減少プログラムを推奨しております。

体重の増加は膝に大きな負担をかけることが知られています。膝は人体の中でも特に体重を支える役割が大きいため、体重が増えるとその負担が増加し、さまざまなデメリットが生じる可能性があります。

まず、体重が1kg増えるごとに膝への負荷は3〜5倍になるとされています。例えば、5kgの体重増加は膝に15〜25kgの余分な負担をかけることになります。この過剰な負荷は、軟骨の摩耗や関節の炎症を引き起こすリスクを高め、長期的には変形性膝関節症（OA）などの関節疾患を発症する原因になり得ます。特に、中高年や運動習慣の少ない人は、体重の増加が膝に与える影響が顕著になりやすいです。

また、膝に痛みや違和感が生じると、運動量が減り、さらなる体重増加や筋力低下を招く悪循環に陥ることがあります。膝の周囲の筋肉が弱まると、関節をサポートする力が低下し、さらに膝への負担が増えることになります。このような負のサイクルを防ぐためには、適度な運動と体重管理が重要です。

適切な体重を維持することで、膝の健康を保ち、将来的な関節疾患のリスクを軽減することができます。