頚椎と上肢の役割は主に『運動性』です。例えば、後ろを振り向く際や、上にある看板を見る際は、体全体を動かさず首を後ろに倒したり回旋することによって行いますよね。肩や肘に関しても洋服を着たり頭を洗う際に、各関節の様々な運動の組み合わせによって、その目的を達成します。
頚椎と上肢は共通の役割を持つ反面、全く異なる性質もあります。それは『荷重関節か非荷重関節か』です。頚椎はその運動性を求められる反面、頭という重い物体を背負った状態で動かなければなりません。肩や肘は逆立ちや杖をつかない限り荷重が加わりにくい関節となっています。
要するに『どちらもしっかり動く必要があるけど、首は頭を支える役割も持たされている』ということです。
慢性症状のほとんどが受傷した原因が『明確でない』いつの間にか発症した場合が多いです。逆に明確な例では、交通事故でのむち打ちが代表的です。また、寝て起きたら首に激痛が走った、いわゆる寝違えも、本来、激痛が起こり得ない状況での発症になる為、原因が明確でない部類に入ります。
これらの受傷原因が『明確でない』ケースでは、日常生活の姿勢や動作から頚椎に蓄積負荷がかかり発症していると考えます。特に『ディスクワーク』や『主婦業』『パソコンやテレビ、スマートフォンを長時間観ている』方に多く発症します。
ここで頚椎の役割を思い出していただきたいのですが、頚椎のはたらきは、上下左右への『運動性』と、頭を支える『支持性』でしたよね。但し、発症しやすい生活習慣では、頚椎をたくさん動かしている人ではなく、『頭の位置が固定され頚椎が動いていない人』に多く発症しています。
これらのことから、首の痛みの原因は『頭を支持する方法が非効率』であることが大半を占めます。また、その非効率な支持方法が原因での『頚椎の配列不良』(ストレートネックなど)や『関節構成体の異常』(頚椎ヘルニア、変形性頚椎症)を生じます。
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この頚椎の配列不良(ストレートネックなど)や関節構成体の異常により『運動性』が損なわれることが多く、寝違えや首の動きに問題が発生します。また、頭の支持方法に原因がある場合は座っているだけで肩こりや首の痛みが出現します。したがって、重要なのは、頭を効率良く支持した状態での、関節運動となります。
当院では、整体治療や鍼治療により頚椎の配列調整や筋緊張の軽減を行い、肩こり軽減や動きの改善を行います。また、頚椎疾患に付随する上肢の痺れや筋力低下の改善も見込めます。
肩や肘のはたらきは頚椎と違い『運動性のみ』と考えても良いくらい、動くことが重要になります。ここで言う運動性とは『関節を大きく動かす』『強い力を発揮する』『早く動かす』など、日常生活で何気なく行なっているこれらの行為を指します(洋服を着る、頭や顔を洗う、物を持ち上げるなど)。
この運動性が損なわれる原因として、
関節が適切に動いていない
他の関節の代償による過剰負荷
過負荷(オーバーワーク)
が挙げられ、これら3つを簡単に説明すると『肩・肘自体の動きが悪く負荷がかかる』『他の関節の動きが悪く、肩や肘が代償することで負荷がかかる』『単純に使い過ぎ』という意味です。
当院では、肩・肘関節の硬さを鍼治療や整体治療によりほぐしたり、運動療法により筋力のバランスを整えることで、関節自体の動きを円滑にします。また、比較上肢に近い関節である、頚椎や胸郭(肋骨や肩甲骨)の機能を整えることで、肩や肘への負荷を軽減させることで痛みの原因を根本から治します。仕事や趣味活動での使い過ぎのケースでは、血流改善による疲労回復速度を早めたり、テーピングを用いて関節の保護を行い症状の軽減をはかります。
「理学療法士の資格を持った鍼灸師」
姿勢や動作から痛みの原因を特定する医療免許は理学療法士しか存在しません。
厚生労働省が管轄する学業プログラムに運動学があり、授業では歩行分析や姿勢分析と言ったバイオメカニクスを専門的に学び、
国家試験にまで出題され、その信憑性は担保されています。
今まで、整骨院や整体院、鍼灸院に行った際『姿勢が悪いですね』『歩き方が膝に負荷をかけてます』と
言われた経験がある方もいらっしゃると思います。その言葉に信憑性はありますか?
1対1の治療は不安。そんな悩みを持っている方は是非お連れ様と一緒に治療を受けに来て下さい。私の治療は『患者様に原因を理解していただく』ことに力を入れています。お連れ様にも話を聞いていただき、治療が合理的かどうかしっかり判断して下さい。
初回で治療方針に納得のいかない方は0円です。初回時の料金は治療方針にご納得し治療を継続的に行う際に発生します。