
睡眠不足は腰痛のリスクを高める?
腰痛で悩む方は非常に多いですが、その原因として「睡眠時間の不足」が関係していることをご存じでしょうか?
睡眠は身体を休めるだけの時間ではなく、腰にかかる負担を軽減し、椎間板や筋肉の回復に欠かせない重要なプロセスです。
特に最近は、仕事やスマホ使用で就寝時間が遅くなる方が増え、慢性的な睡眠不足が腰痛を悪化させているケースが多く見られます。
今回は「なぜ睡眠時間が短いと腰痛が起きやすいのか?」という視点で、腰痛と睡眠の関係を解説します。

人間の姿勢の中で、腰への負担が最も少ないのは 寝ている姿勢(臥位) です。
睡眠時間が短くなる=臥位の時間が減るということ。
立っている時間・座っている時間が相対的に長くなり、その結果 腰痛が起こりやすくなる のです。
椎間板ヘルニアは、腰椎にかかる圧力が繰り返されることで椎間板が変形して発症します。
特に座位姿勢は椎間板への圧力が高く、長時間坐りっぱなしの生活はヘルニアの発症率を高める大きな要因になります。
睡眠不足で休む時間が短くなると、当然その分だけ椎間板への負荷が増え、
ヘルニア・坐骨神経痛・慢性腰痛のリスクが上がる のです。
睡眠中、身体は筋肉・靭帯・関節の修復を行っています。特に深い睡眠時には成長ホルモンが分泌され、組織の回復を促します。
睡眠が不足すると、
という悪循環に陥ります。
「寝たのに腰が重い…」という方は、睡眠時間が足りず回復が追いついていない可能性が高いのです。
研究では、睡眠不足は痛みを感じる感受性を高めることが分かっています。
十分な睡眠は、身体的な回復だけでなく「痛みを感じにくい身体」を作るためにも必要なのです。
腰痛の改善には、
などが重要ですが、それと同じレベルで 睡眠時間の確保が不可欠 です。
一般的には 7〜8時間 が理想とされています。
最低でも6時間を切らないようにすることで、腰への負担が減り、椎間板や筋肉の回復能力も高まります。
これらの工夫で睡眠の質が上がり、腰痛改善の効果がさらに高まります。
睡眠不足は腰痛リスクを高める大きな要因
腰痛の原因はさまざまですが、睡眠不足が影響しているケースは非常に多いです。
しっかり睡眠時間を確保することは腰痛改善の基本です。
慢性的な腰痛に悩んでいる方は、まず“睡眠習慣を見直すこと”から始めてみてください。
それでも改善しない場合は、当院のような専門家による評価と施術が必要となる場合もありますので、気軽にご相談ください。