院長のつぶやき

肩関節周囲炎になったら時の患者さんが知っておく知識

2022/6/18

知らないと最悪な事態になる肩関節周囲炎

さて、今回は「肩関節周囲炎」いわゆる、四十肩・五十肩になってしまった方に現代の医療の考え方について解説していきます!

どうすれば治るかより【どうすれば悪化しないか】が重要!

ネットやYouTubeに溢れる治療方法。そのほとんどが「ん?」と思ってしまうものばかり。誰でもできる簡単なエクササイズ、10秒押すだけで解決できる治療方法!など魅力的な題名で解説されていますが、そんなものはありません!今回の内容は劇的な改善が見込めるといった内容ではありませんが、医療の最前線で10年以上勤務した私の経験や文献からしっかりと解説していきます。

【結論】絶対に悪化させないために

  1. 肩関節周囲の損傷を起こさせない
  2. メンタルをやられない

この2つが進行すると、症状が悪化しやがて手術になってしまったり、心理的ストレスにより、仕事や日常生活に支障をきたす状況になります。

【結論2】治すために

  1. 痛みのない範囲、または止めたらすぐに痛みが消失する程度にストレッチをする。
  2. いつかは絶対に治るから考えすぎない。

実際の治す方法を説明するより、悪化しないためにしてはいけないことを理解したほうが、肩関節周囲炎には重要なので、まずは悪化させない考え方から解説します。

1. 肩関節周囲の損傷を起こさせない

まず、肩関節周囲炎でやってはいけない行為は、「痛みを我慢して強めのストレッチをする」ことです。肩関節周囲炎では、動作時に疼痛を引き起こすことが多く、可動範囲が狭くなります。その結果、日常生活に支障が出現するため、多くの方は動かして治そうとします。実際に動かして治すことは、重要なのですがここで注意しなくてはいけないことは、「痛みを我慢して行う」ことになります。

たまに臨床現場で、「知り合いに水泳が良いと言われた」や「かかりつけの内科の先生に痛くても動かせば治ると言われた」といった話を聞きますが、これらすべて誤った解釈です。

2.いつかは絶対に治るから考えすぎない。

次に、肩関節周囲炎では、心理的ストレスによる二次的な症状を訴える方が多くいらっしゃいます。これは、今まで普通に動かしていた肩が動かなくなってしまったことによるストレスや、夜間の痛みにより睡眠障害(よく眠れない)が発生した結果に起こることが多いです。中には仕事を休職してしまった方もおられました。そこでの私からのひとことは、

「いつか絶対治るから余計なことはしちゃダメです!」

余計なこととは、先程説明した、強い負荷のストレッチや、考えすぎてストレスを溜めることです。

積極的に治すために何をすれば良いか

結論から説明すると、まず改善までの期間が長く、12ヶ月から24ヶ月かかることが多いです。その上で当院では、

  • 痛みのない範囲で動かす
  • ウォーキングをす

自分で治す場合、この2つをおすすめしています。

なぜ、この2つが良いかは少し難しい内容も含まれますので、動画をご参照下さい!

また、それでも治らない場合は是非一度ご来院下さい。

皆様のご来院お待ちしております。

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