患者さんによく「飲むタイプのコンドロイチンやグルコサミンは膝の痛みに効果がありますか?」と聞かれます。この質問に対する答えを毎回するのが大変なので😅今回はコンドロイチンなどの関節に効果のあると謳われている商品について個人的な意見を踏まえて解説していきます!
日本においてもコンドロイチン硫酸を含むサプリ等は2015年で71製品あり、サプリの業界においても大きなシェアであることは間違いありません。
サプリの業界においても大きな存在であるコンドロイチン硫酸。その存在から、たくさんの研究がおこなわれており、効果の議論がなされています。
結果から申し上げますと、効果ありと回答する論文と効果なしと回答する論文が存在し、研究のデータだけでは良し悪しを判断しかねるといった状況です。
では、このように効果の判定が中途半端な商品をどのように解釈し、商品を選択すると良いのでしょうか?
私も医療現場の最先端で仕事をして10年以上経過しておりますが、巷に溢れる情報の多くは疑わしいものばかりです。中でも痛みや痺れでお困りの方は、藁をも掴む気持ちで商品を購入します。自分で判断し、自己決定した上での購入をオススメしますので、今回はコンドロイチンの現状について解説していきます。
理由①
経口投与であること
理由②
効果の信憑性が低い
理由③
効果のメカニズム
それでは順を追って説明していきます。
そもそも考えてみてください。あなたが抱えている痛みが仮に、右膝の痛みだとします。その痛みが仮に軟骨がすり減ったことで発生している痛みだとします。
軟骨の構成成分であるコンドロイチンを摂取することで軟骨が回復すると仮定すると理論の大筋は通るのですが、経口摂取した微量のコンドロイチンが、あなたの右の膝にどこまで届くでしょうか?
人間には200個以上の骨が存在し、それぞれに軟骨が存在します(もちろん軟骨がない骨もありますが)。さらに、コンドロイチンやグルコサミンは軟骨だけでなく、血管や滑液といった全身を構成する成分になります。ですので、痛みのある右膝の損傷されている軟骨部分に届く割合は本当に少ないのです。
「飲まないよりは届くでしょ?」とお思いの方も多いと思いますが、その場合、タンパク質(肉・魚・大豆など)を多く摂るのと変わりありません。要するに、コンドロイチンもグルコサミンもタンパク質と糖から構成されているだけなので、摂取量で言えば一切変わりがないのです。。。
前述した通り、コンドロイチン硫酸やグルコサミンの効果は世界中で検証がおこなわれており、その信憑性が論述されています。
コンドロイチンに関する論文を10誌以上読んだところ、やはり痛みの改善がみられたといったものも存在し、その結果を疑うことはありません。しかし、論文にはバイアスというものがあり、当然、サプリを製造・販売している製薬会社は効果の期待できる方法で実験し、効果が期待できたという結果にしたくなるのが当然ですよね。このようなことはよくあることなので、効果の結果だけをみて判断することは危険かなぁと感じたりします。。
そして最後は効果のメカニズムです。
ここが今回一番伝えたいことになるのですが、製薬会社が出している改善イメージがとにかく紛らわしいといった感覚です。しかし、痛みに効果があることは事実なのでもちろん全否定ではないので、最後まで読んでください!
まず、関節の痛みで考えられるのが、「軟骨がすり減ることで、関節の隙間が狭くなっている」ことです。この記事を読んでいるあなたも、整形外科に行ってレントゲンを撮ってみたら、「関節の隙間が狭くなっていますね」と言われたことはないでしょうか?
その上で、コンドロイチンは関節の隙間が狭くなる理由である、軟骨を回復させる。あるいは、軟骨に栄養をあたえ、再生する。と勘違いしやすい内容で広告をうっていますね。
この解釈は大きな誤りです。通常、すり減ってしまった軟骨が、外部からの栄養素だけで回復・再生することは絶対にあり得ません。これは、髪の毛を生やすために髪の毛を食べるようなものです(例えが悪くてすみません)。再生医療でないかぎり、一度すり減った軟骨が再生することはないのです。
結論から述べますと、コンドロイチン硫酸には抗炎症作用があるからです。
コンドロイチンを経口摂取することで、痛みの原因となる炎症を鎮めるといった作用により膝などの痛みが軽減するのです。ですので、痛みが軽減したという事実においては全く疑うよりはないのですが、関節の軟骨が再生、または修復することで痛みの軽減が行われた訳ではなく、単に、炎症が抑制されたので痛みが軽減したと言い換えても良い訳ですね。
炎症が軽減するのなら良いではないか?とお思いの方も多いと思います。しかし、それなら湿布で十分です。湿布は抗炎症薬として使用されますので、痛みのある部位に湿布を貼ったほうが何倍も効果的だし費用の面に関してもお得です。
この結論は、これ以上軟骨への負荷を減らすことが重要となります。その具体的方法は関節の動きを適切にし、膝の関節に余計な負荷をかけないようにすると症状の軽減がはかれます。
膝をはじめとした軟骨のトラブルでお悩みの方は、是非一度ご来院していただき、国際的に認められた方法で問題の解決を行っていけたらと思います!
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おひとりおひとりのお悩みに合わせてじっくりカウンセリングさせていただき、最善の治療方法をご提案させていただきます。
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