院長のつぶやき

腰痛におけるコルセットの利点と欠点

2026/2/3

正しく使えば強い味方、使い方を間違えると逆効果に

腰痛が出たときに「コルセットを使った方がいいの?」「ずっとつけていて大丈夫?」と疑問に思う方は多いのではないでしょうか。
コルセットは腰痛対策として非常に有効なサポート道具ですが、使い方によってはデメリットもあるため、正しく理解することが大切です。

今回は、腰痛におけるコルセットの利点と欠点について分かりやすく解説します。


■ コルセットの利点

① 腹圧を上げて腰を安定させる

コルセットを巻くことで、お腹周りに圧力(腹圧)がかかり、腰椎が安定しやすくなります。
腹圧が高まることで、腰を支える筋肉や関節への負担が軽減され、痛みが出にくくなります。

特に、ぎっくり腰や急性腰痛の初期には非常に有効です。


② 腰椎の過度な動きを抑える

腰痛の多くは、関節の不安定性や過剰な動きによって悪化します。
コルセットは腰の動きを適度に制限し、痛みが出やすい動作を防ぐ役割があります。

重い物を持つ仕事や、長時間の移動時などにも役立ちます。


③ 痛みの不安を軽減できる

コルセットを装着することで「支えられている安心感」が生まれ、動作への恐怖心が減ることがあります。
これは、痛みの悪循環(怖くて動かない → 筋力低下 → さらに痛む)を防ぐ意味でも重要です。


■ コルセットの欠点

① 長期間使用すると筋力低下を起こす

コルセットに頼りすぎると、本来腰を支える体幹筋が働かなくなり、筋力低下につながる可能性があります。

特に慢性腰痛では、コルセットだけに頼るのではなく、筋力強化と併用することが重要です。


② コルセットがないと不安になる

長期間使用すると、「コルセットがないと動けない」という心理的依存が起こることがあります。
結果として、外すタイミングを逃してしまう方も少なくありません。


③ 根本治療にはならない

コルセットはあくまで「補助」です。
姿勢の崩れ、筋力低下、関節の可動域低下など、腰痛の根本原因を改善するものではありません。

そのため、痛みが落ち着いた後は、運動療法や姿勢改善を行うことが大切です。


■ コルセットを使うおすすめのタイミング

コルセットは、以下のような場面で特に有効です。

  • ぎっくり腰の急性期
  • 長時間の移動
  • 重い物を持つ作業時
  • 痛みが強く不安が大きい時

逆に、痛みが落ち着いてきたら、徐々に外していくことが理想です。


■ まとめ

コルセットは「一時的サポート」として使うのがポイント

コルセットは、
✔ 腹圧を高める
✔ 腰椎を安定させる
✔ 痛みの不安を軽減する

といった大きな利点があります。

一方で、
✔ 筋力低下
✔ 依存
✔ 根本改善にはならない

という側面もあるため、正しいタイミングで使うことが重要です。

当院では、腰痛の状態を評価し、「コルセットを使うべき時期」「外していくタイミング」まで含めてアドバイスしています。
腰痛でコルセットの使用に悩んでいる方は、ぜひ一度ご相談ください。

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