今回は、巷で最近聞かれる「筋膜リリース」や「筋膜治療」について解説いたします。
専門家向けに作っておりますが、一般の方が聞いても十分理解できる内容になっているので、是非最後まで聞いてください!
筋膜は通常、「筋外膜」のことを指すことが一般的です。この筋外膜とは、筋肉の一番外側に位置している膜状の結合組織で、筋肉を覆っています。確かに、この筋外膜に痛みを感じたり、この筋膜の異常により症状を発症することも多くあります。
そこで、生まれた言葉が、最近巷に聞く、筋膜リリースという訳です。
で、その筋外膜を剥がしたり、筋外膜を緩めることが筋膜リリースだと説明している治療家がいるのですが、「それは間違い」です。
この記事を読んでくれている方の中にも、この筋膜自体を緩める行為を筋膜リリースと考えているかたも多いと思いますがそれは違います。
こちらの論文は、筋膜リリースについて説明したものになります。
下の赤線で示された様に、筋膜リリースの本来の目的とは、筋肉と筋肉の間の滑走をよくしたり、筋肉と神経、筋肉と血管、筋肉と骨の間で癒着や滑走不全を解消しましょう!というのが目的となります。
ですので、力一杯筋膜を伸ばそうとマッサージをしたり、ストレッチをするのはあまり良い方法とは言えません。
では実際に当院ではどの様に、筋膜の滑走性を高めたり、硬さをとるのか。
その方法の1つとして、鍼治療があります。
この画像は実際の筋肉と筋肉の間をみたエコー画像です。
筋肉と筋肉の間に白い線があると思います。これがいわゆる筋膜(facsia)になります。
白い線が太ければ太いほど筋膜が重積しており、固まっていることを示唆します。
続いて、こちらが治療後の図です。白い線の中に、若干ですが黒い線が現れたことが分かりますでしょうか?
この状態が、鍼治療により、筋膜がリリースされた状態という訳です。
この黒い線(筋膜ないに隙間)ができることで、水分の代謝が良くなったり、痛みの物質が流れて症状が落ち着くといった訳です。
筋肉の痛みは筋膜と言われているくらい重要な組織になっています。
この筋膜は非常に硬い組織なため、素人が力任せにマッサージをしてもなかなか改善されません。
しかし、適切な方法で治療をすればきっと痛みも取れますよ!
是非一度当院へお越しください!しっかりとお身体を診せていただきます!
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