院長のつぶやき

膝の内側の痛み、変形ではないかも?「鵞足炎」に注意

2025/10/30

膝の内側の痛みで整形外科を受診すると、多くの方は「変形性膝関節症」と診断されることがあります。しかし、実際には膝の内側の痛みの原因は変形だけではなく、鵞足炎(がそくえん)であることも少なくありません。今回は、膝の内側の痛みと鵞足炎の関係について、医学的根拠を交えて解説します。


1. 膝の内側の痛みはなぜ起こる?

膝の内側の痛みは、膝関節の変形や軟骨の摩耗だけでなく、腱や筋肉の炎症が原因で起こる場合があります。特に、膝の内側下部にある「鵞足(がそく)」と呼ばれる部分は、縫工筋・半腱様筋・薄筋という3本の腱がすねの内側に付着する部分です。

これらの腱が過度に使われたり、筋力バランスが崩れたりすると、付着部に炎症が起きます。これが「鵞足炎」と呼ばれる状態です。


2. 鵞足炎とは

鵞足炎は、鵞足部の腱付着部に炎症が生じる疾患です。特徴的な症状は以下の通りです:

  • 膝の内側下部の痛み(歩行や階段の昇降で増悪)
  • 押すと痛みがある部位がはっきりしている
  • 膝を曲げ伸ばしする動作で痛みが出ることがある

鵞足炎は、運動習慣や筋力の偏り、柔軟性不足などが原因で発症することが多く、軟骨の変形とは直接関係しないことが特徴です。


3. なぜ変形性膝関節症と間違えやすいのか

膝の内側の痛みは、加齢や軟骨の摩耗による**変形性膝関節症(O脚変形など)**でも生じます。そのため、痛みの部位だけを見ると、変形が原因と誤解されやすいのです。

しかし、以下の点で鵞足炎と区別できます:

  • 変形性膝関節症は、関節全体に広がる痛みや可動域制限を伴いやすい
  • 鵞足炎は、膝の内側下部に限局した痛みが特徴
  • 画像検査(X線・MRI)では、鵞足炎の場合は軟骨変性がほとんどなく、腱の炎症所見が確認されることもある

4. 鵞足炎の原因とリスク要因

鵞足炎の発症には、以下のような原因やリスク要因があります:

  • 運動習慣の偏り:ランニングやサッカーなど膝の内側に負荷がかかる運動
  • 筋力のアンバランス:大腿四頭筋やハムストリングの柔軟性や筋力の左右差
  • 姿勢や歩行の癖:O脚傾向や歩行時の膝内側への負荷
  • 加齢や体重増加:膝関節にかかる負荷が増えることで腱付着部に炎症が起こりやすくなる

特に女性や加齢による筋力低下がある方では、鵞足炎のリスクが高まります。


5. 診断と治療のポイント

鵞足炎は、レントゲンで骨の変形がなくても診断できます。主に触診と症状の聴取で判断され、必要に応じて超音波やMRIで腱付着部の炎症を確認することもあります。

治療は保存療法が中心です:

  • 安静:痛みが強い時は膝に負担をかけない
  • ストレッチ・筋力強化:特に大腿内側の筋肉を柔軟に保つ
  • アイシングや消炎剤の使用:炎症を軽減
  • 歩行や運動フォームの修正:膝内側への負荷を減らす

当院では鵞足の筋肉に対する治療として、鍼治療やマッサージ、ストレッチを用いて施術いたします。

是非一度ご来院ください。

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