院長のつぶやき

腰部脊柱管狭窄症は手術以外で治るのか!

2022/7/5

今回は、腰部脊柱管狭窄症の手術以外での治療効果について解説していきます!

動画で解説している内容の要点をまとめて記載いたしますが、細かい解説は動画で聞いていただけますと幸いです。

結論!腰部脊柱管狭窄症は、鍼、マッサージ、ストレッチ、整体では

「治らない。」これが僕の回答になります。この記事を読んでいただいている方のなかには、症状で悩んでいる方も多くいらっしゃると思いますが、残念ながら、腰部脊柱管狭窄症は僕の治療では、治せません。では、他院の治療家の方々は、治せるか。という問いには、多分治せないのではと考えております。整形外科医も同様の解釈をしている方が多いと思われます。

それではなぜ、多くの治療家が「腰部脊柱管狭窄症は治る!」と謳っているのか。

鍼灸師・整体師などの治療家が嘘をついている?

それも少し違います。実際に整形外科医に「腰部脊柱管狭窄症」と診断を下され、症状が治っている方も多くいることも、また事実なのです。そうなると、どちらも嘘をついている訳ではなくなり、矛盾が生じることになります。

しかし、今回の議論も、こう考えると矛盾なく解釈できます。

・「腰部脊柱管狭窄症」は手術以外で「治る」or「治らない」

ではなく、

・治療家(鍼/マッサージ/ストレッチ/体操)が治療して治った症状は、そもそも「脊柱管狭窄症ではなかった」

こう考えると、どちらも嘘をついているわけではなく、実際に診断されたが、症状が治った方がいてもおかしくないですよね。結果、「腰部脊柱管狭窄症」という診断は誤診だったといえます。

でも、確かにMRIでは脊柱管に狭窄があった!という方へ

事実、腰部脊柱管狭窄症の症状である、間欠性跛行は脊柱管の狭窄によって生じるとされています。

しかし、脊柱管の狭窄があっても「無症状」の方も世の中に大勢いることもまた、事実なのです。

要するに「脊柱管が狭窄している」+「長時間歩けない(間欠性跛行)」= 「腰部脊柱管狭窄症」

といった、単純な方程式ではなく、

「脊柱管に狭窄がある」= 症状が「ある」or「ない」

「連続で長時間歩けない」= 原因が「腰部脊柱管狭窄症」or 「それ以外の何か」

といった具合に、単純な分類わけはできない症状なのです。

長時間歩行で下肢に痛みがでる原因ってどんなものがある?

先程あげた、連続で長時間歩けない、それ以外の原因として

・臀部(お尻)の筋肉が硬直し神経を圧迫

・腰周囲の筋肉が硬直し神経を圧迫

・腰椎の動きが悪い

・生活習慣が腰に負荷をかけている

・下肢(太ももの筋肉など)に原因がある

・血液循環の不良

・椎間板の関連痛

・歩き方の問題

etc…

などなど。実は腰部脊柱管狭窄症で出現する「間欠性跛行」様の症状は、さまざまな原因で起こりうる症状なのです。

これらの原因でおこった、長時間歩行での症状は、どれも鍼灸師や整体師が治療できる問題なのです。

では、具体的にどのような結論になるのか

最後に私が思う腰部脊柱管狭窄症の治療の概念をまとめます。

  • 狭義の(真の)腰部脊柱管狭窄症はやはり手術でしか症状を改善することは難しい。
  • 初診の段階で、私が「手術を薦める」ことも多々ある。腰部脊柱管狭窄症は、診断を下すのが難しく、所謂「グレーゾーン(脊柱管の狭窄による症状かわかりにくい)」の症状がとても多い。
  • このグレーゾーンの症状については、手術を決断する前に、一度、しっかり診てくれる鍼灸師・整体師の治療を受けていただく価値はある。
  • 整形外科医が腰部脊柱管狭窄症と診断したが、症状が改善するケースも多々ある。

以上が私の個人的考え方となります。

腰部脊柱管狭窄症といわれたが、すぐに手術は気が引ける。

そんな方は、是非一度当院の治療を受けにきてください!あなたの症状改善をオーダーメイドの治療でしっかり診させていただきます!

治療院 春の風HP:https://harunokaze-hatogaya.com

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