腰痛に長期の痛み止めは良いの？

2025/10/16

慢性的な腰痛に痛み止めを長期で飲むのは本当に良いのか？

腰痛は日本人に非常に多い症状の一つです。特に慢性的な腰痛に悩む方は、毎日の生活や仕事に支障をきたすことも少なくありません。「痛みをなんとかしたい」と考え、つい痛み止めを常用してしまう方も多いのではないでしょうか。しかし、慢性的な腰痛に対して痛み止めを長期で使用することは、実は決して最善の方法ではありません。

痛み止めの長期使用が抱えるリスク

一般的に腰痛に処方される痛み止めには、非ステロイド性抗炎症薬（NSAIDs）やアセトアミノフェンなどがあります。短期間であれば症状を和らげ、日常生活を支える役割を果たします。しかし、長期にわたる服用にはいくつかのリスクがあることが知られています。

胃腸障害や腎機能への負担
　NSAIDsは胃や腸の粘膜を傷つけることがあり、長期間使用すると胃潰瘍や腸炎のリスクが高まります。また腎臓への負担も増すため、慢性的に服用することは健康に大きな影響を及ぼす可能性があります。
根本的な痛みの改善にならない
　痛み止めはあくまで症状を抑えるものであり、腰痛の原因そのものを治すわけではありません。椎間板や筋肉、靭帯のバランスの崩れ、姿勢の悪さなどの根本原因はそのまま残ります。結果として、痛みは一時的に軽減しても再発しやすくなるのです。
痛みを感じにくくなることで負荷が増える
　痛みは体からの「休め」や「負担軽減」のサインでもあります。痛み止めで痛みを感じにくくなると、無理な動作や重い荷物を持つ動作をしてしまい、腰への負担が増大することもあります。

慢性腰痛の本当の原因とは？

慢性的な腰痛は、単なる筋肉疲労や炎症だけでなく、体全体のバランスの崩れや姿勢の悪さ、筋力の低下、椎間板や関節の変性など複合的な要因で起こることが多いです。座りっぱなしの生活や、長時間のデスクワーク、運動不足など、日常生活の中で少しずつ腰に負担が積み重なることが大きな要因です。

そのため、単に痛み止めで痛みを抑えるだけでは、根本的な改善にはつながりません。

整体や鍼治療が慢性腰痛に効果的な理由

では、痛み止めに頼らず、慢性腰痛を改善する方法はあるのでしょうか。ここで注目されるのが、整体や鍼治療です。

整体のメリット
　整体では、筋肉や骨格のバランスを整えることで、腰への負担を軽減します。骨盤や背骨の歪みを調整することで、慢性的にこわばった筋肉が緩み、血流や神経の働きも改善されます。結果として、腰痛の根本原因にアプローチすることが可能です。
鍼治療のメリット
　鍼治療は、微細な刺激によって神経や筋肉に働きかけ、血流改善や痛みを抑える内因性物質（エンドルフィンなど）の分泌を促します。さらに、体の反射を利用して筋肉の緊張を緩和し、自然治癒力を高めることもできます。薬に頼らずに痛みを改善できるのは、大きなメリットです。

整体や鍼治療は、症状が出ている腰だけでなく、体全体のバランスや生活習慣も含めてケアできるため、慢性腰痛の再発を防ぐ効果も期待できます。