肩が痛くて腕が上がらない、夜間にズキズキ痛む…こうした症状は、多くの方が経験する**肩関節周囲炎（いわゆる四十肩・五十肩）**の典型的な症状です。肩関節周囲炎は、関節の周囲の腱や関節包が炎症を起こすことで発生し、放置すると肩の可動域が制限され、日常生活に支障をきたすこともあります。
症状が軽いうちは、自宅で体操やストレッチを試みる方も多いでしょう。しかし、肩関節周囲炎は自己流の体操ではかえって悪化することがあるため、専門家による適切な評価と治療が重要です。今回は、肩関節周囲炎の特徴と、自己流体操のリスク、専門家に任せるべき理由について解説します。
肩関節周囲炎は、肩関節の周りにある腱や関節包、滑液包などが炎症を起こす疾患です。一般的に40代～50代の方に多く見られますが、若い方でも発症することがあります。症状は以下の通りです。
肩関節周囲炎は、急性期の炎症が強い時期と、肩が固まって動かしにくくなる凍結期、徐々に動かせるようになる回復期に分けられます。治療にはこの経過を理解した上で、段階に応じたアプローチが必要です。
肩関節周囲炎の治療として、インターネットやテレビで紹介される肩体操を自己流で行う方もいます。しかし、痛みや可動域の制限の程度を正確に判断できないまま体操を行うと、症状が悪化することがあります。具体的には次のようなリスクがあります。
肩関節周囲炎は、痛みの強さや肩の硬さに応じて運動量や方法を調整することが重要です。自己判断で体操を続けると、炎症の悪化や慢性化の原因となる可能性があります。
肩関節周囲炎の治療は、段階に応じた運動療法や物理療法が効果的です。専門家に任せることで、以下のようなメリットがあります。
専門家による段階的で科学的根拠に基づくアプローチは、自己流で行うより安全かつ効果的です。
専門家による治療と並行して、日常生活でも肩に負担をかけない工夫が重要です。
こうした工夫を行うことで、治療効果を高め、症状の悪化を防ぐことができます。
肩関節周囲炎は、自己流の体操だけで改善することは難しく、むしろ痛みや硬さが悪化するリスクがあります。痛みの強さや肩の硬さを正確に評価し、段階に応じた運動や治療を行うことが重要です。
マッサージや鍼治療などを含め、専門家に任せることで、肩の可動域を安全に回復させ、日常生活の動作をスムーズにすることが可能です。肩に痛みや動かしにくさを感じたら、まずは専門家に相談し、自己流で無理に体操することは避けましょう。
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治療院 春の風（はるのかぜ）
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