院長のつぶやき

理学療法士が腰痛治療で考えていること

2026/2/20

痛い場所だけを見ないのが特徴です

腰痛でお悩みの方はとても多く、「腰が悪い」「椎間板が原因では?」と考える方も少なくありません。
しかし、理学療法士が腰痛を評価するとき、実は“腰だけ”を見ているわけではありません。

理学療法士は、動作・姿勢・筋力・生活環境など、身体全体と生活背景を含めて原因を探ることを得意としています。
今回は、腰痛に対して理学療法士がどのような視点で考えているのかをお伝えします。


■ 腰痛=腰だけの問題ではない

腰痛の原因は、

・筋肉の緊張
・関節の可動域制限
・椎間板への負担
・姿勢不良
・体幹筋力低下
・生活習慣

など、多岐にわたります。

そのため、理学療法士はまず「なぜその腰に負担がかかっているのか?」を考えます。


■ 動作のクセを見る

理学療法士が特に重視するのが「動作」です。

例えば、

・前かがみになると痛い
・立ち上がるときに痛い
・歩くと痛い

この“どの動きで痛むか”を細かく分析します。

腰そのものが悪いのではなく、
股関節が硬い
体幹が弱い
骨盤が傾いている

といった動作のアンバランスが、腰に負担を集中させているケースも多いのです。


■ 姿勢を評価する

座り姿勢や立ち姿勢も重要です。

・猫背
・反り腰
・骨盤後傾
・長時間座位

こうした姿勢は、腰椎椎間板への負荷を増やします。

理学療法士は、姿勢のどの部分が腰にストレスを与えているのかを分析します。


■ 筋力のバランスを見る

腰痛では、

・腹筋が弱い
・お尻の筋肉が使えていない
・股関節周囲が硬い

などの問題がよく見られます。

体幹や股関節の機能が低下すると、その分を腰がカバーしようとし、結果として腰痛が発生します。

そのため、単に痛みを取るだけでなく、筋力や動きの再教育も重要になります。


■ 環境因子もチェックする

理学療法士は、生活環境も見ます。

・床に座る生活
・柔らかいソファ
・長時間の車の運転
・中腰作業

こうした環境が、腰痛を慢性化させていることも少なくありません。

治療だけでなく、環境の改善提案まで行うのが特徴です。


■ まとめ

理学療法士は「原因」を広い視点で探します

腰痛治療において理学療法士が考えているのは、

✔ どの動作で負担がかかっているか
✔ 姿勢はどうなっているか
✔ 筋力バランスは適切か
✔ 生活環境に問題はないか

といった、身体と生活を含めた総合的な視点です。

腰痛は、痛い場所だけを治療しても根本改善しないことがあります。
原因を見つけ、動きや姿勢を整え、生活習慣を見直すことが、再発予防につながります。

腰痛がなかなか改善しない方は、ぜひ一度、身体全体の評価を受けてみることをおすすめします。

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